2017年10月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催されました、AI Business Forumに参加して来ました。人工知能の関連のイベントが今年になって盛んに行われていますが、AI Forumも大勢の方が参加しており、大好評でした!本記事ではAI Business Forumの参加レポートまとめとなります。
AI Business Forumとは?
「IBMとソフトバンクが描く、Watasonで変えるビジネスシーン」と題して、両社がWatsonを中心に具体的なビジネスへの活用事例を発信するイベントとなります。日本でもニュースなどで頻繁に騒がれているAIですが、「具体的にどのように使えば良いのか?」をブースや講演などでカバーするイベントでした。
基調講演として、日本IBM代表取締役「エリー・キーナン」さんと、ソフトバンク株式会社代表取締役兼CEO「宮内 謙」さんによる基調講演を中心として、AIの具体的な活用事例などの講演が行われました。下記に各講演をまとめています。イベント参加人数などは不明ですが、会場はたくさんの人で溢れており、一つの講演を除いて、全ての講演がかなり早い段階で満席締め切りとなるほど大好評のようでした。
【満席】ゼネラル・セッション
ゲスト登壇者として、株式会社オートバックスセブン常務執行役員と株式会社フォーラムエンジニアリング 取締役を迎えた基調講演
日本アイ・ビー・エム株式会社 代表取締役社長 エリー・キーナン (Elly Keinan)
ソフトバンク株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 宮内 謙
【満席】新しい段階に入った顧客接点に対応するWatsonのフロントオフィス系ソリューション
Watsonソリューションカタログの中から特に今後脚光を浴びると考えられる事例を紹介
日本IBM株式会社 ワトソン事業部
【満席】AI導入前に知っておきたい7つのこと ~ソフトバンク流 AI活用による働き方改革~
ソフトバンク社内のAI導入経験をベースに、プロジェクトの体制や進め方、学習データの作り方など「AIを活用する前に知っておきたい7つのこと」。
ソフトバンク株式会社 AI事業推進部
【満席】Watson API概要と最新情報
顧客接点系、画像処理系、情報探索系を中心に、最新のIBM Watson APIの主要な機能の説明。
日本アイ・ビー・エム株式会社 IBM Watsonソリューション
【満席】JAL x IBM で描くBtoCコグニティブ戦略 Watsonで実現する新しい旅の提案へ
Watsonで実現する「新しい旅の提案」をコンセプトとしたJALとIBMの共同プロジェクト。
日本航空株式会社 Web販売部
AIで社内業務効率化に挑戦する企業の事例 〜たかがチャットボット、されどチャットボット〜
ソフトバンク株式会社 AI事業推進部
【満席】Watson Knowledge Studioで、あなたの知識をWatsonに教え込む
Watson Knowledge Studioの機械学習の仕組みと、その言語処理モデルがWatson ExplorerやBluemixのWatsonサービスでどのように利用できるかをご紹介。
日本アイ・ビー・エム株式会社 東京ソフトウェア&システム開発研究所 Watson開発
【満席】社内業務・現場業務の改革をWatsonで支援するバックオフィス系ソリューションのご紹介
WatsonソリューションカタログのIBMソリューションの中から、簡易業務の自動化や専門知識の共有など、社内業務・現場業務の改革と効率化を図るためにWatsonを活用するバックオフィス系ソリューションについて事例の紹介。
日本アイ・ビー・エム株式会社 ワトソン事業部 ワトソン・テクニカル・セールス 部長
【満席】今、ビジネスで活用できるAIとその可能性
AI関連の商談を年間1,000回以上行なっているソフトバンクで、お客様のAI導入をご支援している担当者が、AIの代表的な応用分野である「自然言語認識」「画像認識」「数値分析」の 3つの観点から、導入事例を交えながらビジネスにおける最適なAI活用方法をご紹介。
ソフトバンク株式会社 AI事業推進部 プロフェッショナルセールスマネージャー
【満席】Watsonを最大限活用するためのIBM Cloudの提供機能概要
BM Cloudの多彩な機能から、今後、主流となる Kubernetes プラットフォームの概要をご紹介。
日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウド・ソリューション・アーキテクト
Watson Visual Recognition活用事例の紹介
Watson Visual Recognitionの活用事例の紹介をいくつかのパターンに分けて解説
日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバル・ビジネス・サービス事業
資産管理サービス信託銀行株式会社 IT・システム統括部
【満席】Watsonは見た!AI導入の課題と未来
お客様ビジネスへの迅速なAI導入のカギは課題発見と解決の小さな繰り返しでした。私たちの体験とお客様の声をご紹介。
ソフトバンク株式会社 AI事業推進部 パートナー推進課
株式会社ザイマックス 執行役員 経営企画部長
株式会社クレスコ 先端技術事業部長
【満席】Watson を今すぐ利用する – IBM Cloudプラットフォーム のご紹介 –
IBM CloudはWatson APIだけでなく、機械学習などのAI基盤として開発者がAIを活用するための豊富な機能が揃ったクラウド環境です。IBM Cloudの概要と利用方法、Watsonを活用するまでの必要なステップをご紹介。
日本アイ・ビー・エム株式会社 Developer Advocate
AI Business Forumへ参加した感想
率直なところ、やはり人工知能は様々な業界から注目されているのだなと再認識をしました。当日の展覧ブースではIBMワトソンの導入事例や商談スペースなども設けられており、講演の合間に大勢の人が説明を受けていました。(下記の写真ですが、講演が行われている時間のため人が少ないですが、講演時間外には大勢の方で溢れていました)
残念ながら私がイベントへお申し込みをした際には、すでに基調講演を含む多数の講演が満席となっており、参加には至りませんでしたが、会場での展示ブースなどでIBMワトソンの導入事例や具体的な使い方などのお話を伺うことができました。
先週に報道されましたが、IBMワトソンの基本利用料が無料となります。今までは、AWS 機械学習やAzure機械学習などのMLaaSと比べると、初期費用や月額料金などが割高なイメージがあった、IBMワトソンですが、無料化になることでIBMの人工知能領域に対する本気度がわかりますね!実際に、ブースの担当者などに無料化について質問をしてみたのですが、まだ現段階では細かい内容は外に出していないようで、詳しいお話を伺うことができませんでした。(ひょっとすると基調講演では無料化に対する具体的な話があったのでしょうか?)
(追記更新 10月30日 20時)
基調講演に参加した知り合いから御指摘を頂きました。上記の無料化に対する件ですが、やはり上記の基調講演でIBM取締役執行役員「三澤氏」よりコメントがあったようです。報道にあったWatson無料化ですが、正確にんは全てのサービスがただになる訳ではなく、無期限に無料でテストできる枠、「IBM Cloud ライト・アカウント」が新規で設けられたとのとことでした。
2015年から日本IBMとソフトバンクはワトソンの国内での展開を目指して戦略的パートナー提携をしています。Watsonのカタログを見る限りだと、MLaaSがメインというよりも、BtoB向けのソリューションが主軸のように思えます。今後のIBMワトソンの展開に期待ですね!
以上、IBM x ソフトバンク AI Business Forumの簡単な速報レポートでした。