GoogleはAI(人工知能)を最中力分野として進めている最中ですが、2017年11月にGoogleが以前に発表をした「Launchpad Studio」に参加する、第1期目のスタートアップ4社が発表されました。Google Launchpadの概要、また今回選定された4社のスタートアップをまとめました。
Google Launchpad Studioとは?
端的にまとめると、Googleが持つ人工知能/機械学習の最先端のリソースを活用した、スタートアップ向けの6ヶ月間のアクセレーションプログラムです。人工知能/機械学習分野でも、最先端の研究・活用をしているGoogleですので、同分野で展開を考えているスタートアップから見れば、非常に魅力的なプログラムです。
具体的にスタートアップが受け取るメリットとして、下記があります。機械/深層学習で世界をリードするGoogleと共にプロジェクトが進められるメリットは計り知れませんが、さらにデータセットやハードウェアへのアクセスは非常に魅力的かと思います。
- Google本社(シリコンバレー)での訓練(経費は全て無料)
- 業界ごとに個別にカスタマイズされたアドバイス
- Googleやシリコンバレーの各業界からの個別メンターシップ
- Equity-Free(自社株を渡す必要なし)
- グーグルクラウドのクレジット(金額不明)
- ハードウェアとデータセットへのアクセス
- プロジェクト完了までの手厚いサポート
Google Launchpad Space
第1期目となる4社は医療系機械学習スタートアップ
人工知能を活用したプロジェクトを立ち上げ中のスタートアップにとっては、メリットしか見当たらないようなプログラムですが、2017年11月1日(米国時間)に記念すべき第1期目が選定されました。
今回選ばれたスタートアップは、ヘルスケアとバイオテクノロジーの分野で機械学習/ディープラーニングを活用を目指しているスタートアップとなります。医療分野では、機械学習の応用を以前から議論されていましたが、今回選定されたようなスタートアップが主体となりより一層、人工知能関連技術の応用が進んでいくのかと思います。
選定されたスタートアップ4社を簡単にまとめました。
Augmedix
Augmedixは、医者に眼鏡デバイスを提供して、医者が患者の治療に専念できるようにするため、時自然言語理解とディープラーニングを活用したプラットフォームを開発しています。デモビデオでは、実際にお医者さんがGoogle Glassのようなデバイスをつけて、Google Glass越しに患者の電子カルテを見ながら、診察を行うよう様子が描かれています。すでにアメリカ30州の病院で展開をしているそうです。
BainQ
Byteflies
Bytefliesは、医療用ウェラブルの開発および、そのデータの管理および解析を機械学習を用いて行い、臨床試験データへの活用や、ユーザー自身の病気の予防/早期発見などを行うスタートアップです。医療での機械学習・ディープラーニングの活用はデータ取得が非常に重要だと思うのですが、Bytefliesでは、センサー技術やハードウェアまで開発をして、データ解析のプラットフォームを行うのそうなので、とても期待が持てるスタートアップですね!
CytoVale
CytoValeでは、ER(緊急病棟)にて機械学習とコンピュータービジョンを活用した「敗血症」の早期発見を行うスタートアップです。アメリカの研究によると、乳がんと前立腺がん、さらにエイズによる死者数よりも、敗血症が多いというデータがあり、それを未然に防ぐスタートアップとなります。
まとめ
待望のGoogle Launchpad Studioの1期目に選ばれた四社ですが、データを高度な技術で解析・活用することで、予防や治療に役に立つ医療系というのも納得ですね!アメリカですでに人工知能関連のプロジェクトを開始している方、またはこれから行うことを検討されている方、ぜひGoogle Launchpad Studioへ挑戦してみはいかがでしょうか?
以上、Google Launchpad Studioの1期目選定ニュースのまとめでした。